みちのくかるた
作 丈生
いにしえの くらし知らせる 三内丸山
三内丸山遺跡は青森市の南西に位置する縄文時代の遺跡。5000年前の生活の様子がわかるといわれている。
ロシアより はるばる飛来 おおはくちょう
「おおはくちょう」は青森県の鳥。地元では単に「はくちょう」と言われることが多い。
白壁は 雪の回廊 6メートル
酸ケ湯〜猿倉温泉が冬期間豪雪のため不通となる。4月上旬に大掛かりな除雪を行い、その道を開通させる。道幅だけの除雪により、両側は6〜7mの高さの雪の壁となる。
西の彼方 大陸望む 権現崎
北津軽郡中泊町小泊にある別名小泊岬。秦の始皇帝の重臣除福が不老不死の薬を求めて至ったとも言われている。西の彼方には中国大陸。
ほんのりと 香るリンゴは 県の花
りんごの生産量が日本一なのは有名であるがその花も青森県の花となっている。5月に白い花を咲かせる。
別格の しじみを探る 十三湖
遠浅の十三湖は良質のシジミを産する。その味も格別で隠れたブランド品との評価もある。
十和田湖畔 水面に映る 乙女の像
十和田湖畔にひっそりと立つ乙女の像。一人の女性をモデルに向かい合う二人の姿にしている。かの高村光太郎の作である。
地に育つ にんにく長いも 日本一
「にんにく」、「長いも」とも県南地方で主に生産されている。生産量日本一。
凛々と 別名あすなろ ヒバ美林
「あすはヒノキになろう」というところからあすなろの名が付いたといわれている。ヒバ林は日本3大美林、東北3大美林にも選ばれている。
縫うように 清らかな水 奥入瀬渓流
十和田湖から出発している奥入瀬渓流は約12km。多くの美しい滝などもあり、8kmの散策道とともに樹林の中を進んでゆく。
類を見ぬ 版画の巨匠 棟方志功
版画家棟方志巧(1903−1975)は青森市出身。木版画の分野で個性的な表現を打ち出した作家として有名。国内はもとより海外での評価もたいへん高い。
おいしいと 笑顔でほおばる つがるロマン
青森県を代表する米の呼称「つがるロマン」。
わけ入って かっくいさもだし かご一杯に
初秋になると山中に分け入って採取できるナラタケ。県南地方の呼び名は「かっくい」。津軽地方では「さ(ん)も(ん)だし」という。
海峡のはるか下ゆく青函トンネル
津軽海峡の海底のはるか下をJR津軽海峡線が通っている。トンネルの長さは52km。
夜桜も みごとな弘前 観桜会
毎年4月下旬から5月上旬にかけて弘前公園(弘前城祉)で催される弘前さくらまつり。その数約2600本といわれる満開の桜が咲き誇る眺めは絶品。
竜飛崎 早い海流 眼下に望む
津軽半島の突端、竜飛崎から見える津軽海峡。日本海から太平洋に向かって流れる急な潮流は毎時7kmの速さにもなる。
霊場の 名をそのままに 恐山
下北半島のほぼ中心に位置する恐山。荒涼とした景観と死者の霊をこの世に呼び戻す「口寄せ」が有名。
そびえたつ 岩木の山は 津軽富士
岩木山は標高1625mの二重式火山で県内一の高さを誇っている。その形の美しさから別名「津軽富士」と呼ばれている。
津軽弁 口を開かず ドサ ユーサ
鹿児島の言葉と並び称される難解な方言のひとつ、津軽弁。「ドサ」「ユサ」は「どこへいくの?」「お風呂屋さんへ。」の意。
猫の声 はなつ海鳥 家は蕪島
八戸市の沖に突き出た蕪島には数万羽の「ウミネコ」が生息している。カモメの一種であるが、猫のような鳴き声からこの名が付いた。
南部弁 わがねわがねは「お断り」
県南地方で話される南部弁では、「だめ」を表現する場合「わがね」を使う。「わからない」という表現で、婉曲に拒絶を知らせていて優しさを感じさせる。
ランプにも 湯けむリただよう 青荷温泉
黒石市の山深くにある、開湯昭和4年の温泉。最小限の自家発電のみで、客室にはテレビや冷蔵庫はなく、照明は全てランプを使用している。
群つくる 下北半島 北限の猿
下北半島の二ホンザルは日本に生息する人間以外の唯一の霊長類であり、世界的に見てもヒト以外のすべての霊長類の分布域の北限にあたる。
海の道 大船往来 津軽海峡
日本海から太平洋に通じる津軽海峡は便利な海の通り道として大いに利用されている。狭いながら公海であることや、動植物の分布境界線の一つである、ブラキストン線であることでも有名。
意気軒昂 140万人の 大家族
青森県の人口は、平成20年3月1日現在人口1,404,462人。
野をうがち 現る土偶 亀ヶ岡
つがる市木造にある亀ケ岡石器時代遺跡。たいへん珍しい遮光器土偶が出土したことで有名。
大山を 幾重にも置く 八甲田山
八甲田山という山は存在せず、大岳、高田大岳、井戸岳、赤倉岳、前嶽、田茂落岳、小岳、硫黄岳、石倉岳、雛岳の北八甲田と櫛ケ峰、乗鞍岳、横岳、駒ケ峰、南部赤倉岳、猿倉岳の南八甲田とで「八甲田連峰」となっている。
くらむほど 高い大橋 城ヶ倉
城ケ倉渓谷をひとまたぎする「城ケ倉大橋」は上路式アーチ橋としては日本一の長さ(360m)を誇り、谷底までの高さも122mある。
ヤーレヤーレは 三社大祭 八戸市
毎年7月31日から8月4日までの5日間、八戸市で開催される「八戸三社大祭」。およそ280年の歴史と伝統を誇る豪壮華麗な山車が有名。ヤーレヤーレは掛け声。
目の当たり 十二の湖 日本キャニオン
海抜940mの崩山から眼下を見ると、12の湖沼が展望できるところから十二湖と名付けられた。十二湖の入口にある断崖が日本キャニオンである。
桂月の 歌に詠まれし 蔦温泉
明治から大正にかけての歌人大町桂月は高知県の人。十和田湖に魅せられ、蔦温泉を終焉の地と選んで晩年を過ごした。桂月が雑誌「太陽」に紹介したことで十和田湖が観光地として有名になった。
吹雪にも 耐える尻屋の 寒立馬
尻屋崎周辺の草地には一年中「寒立馬(かんだちめ)」が放牧されている。寒さと粗食に強く、吹雪に耐えて立ちつくす姿は感動を与える。
こんこんと 湯湧きにぎわう 浅虫温泉
温泉で麻を蒸していたところからついた名といわれる。二十数件の旅館・ホテルが立ち並び観光客でにぎわっている。
枝ゆらす 北東風はつめたい 夏の風
6月から7月にかけてオホーツク海から吹き出す低温の北東風を「やませ」と呼ぶ。農作物の冷害の原因となる。
手をかけて おいしく育てる 青森りんご
りんごの栽培は枝切り、肥料まき、耕起と草取り、薬かけ、受粉、実すぐり、袋がけ、袋はぎ、葉取り、玉回し、収穫と冬の寒い時から秋まで、ほぼ一年中作業がある。
荒海を かすめる鉄道 五能線
日本海側の海岸を走るJR五能線は、弘前から五所川原を通って東能代まで。
最果ての 大間の恵 本マグロ
本マグロは別名クロマグロともいわれる。大きいものは体長3m、体重400kgに達する。大間町は本州最北端の町。北海道が間近に見える。
北国の むつ湾育む ホタテ貝
むつ湾の環境はホタテ貝の生息に最適といわれており、日本有数のホタテ貝の産地となっている。
湯のかおり 強い酸ケ湯の 地獄沼
酸性硫黄泉の「酸ケ湯(すかゆ)温泉」は硫黄独特の強い匂いが印象的。付近にはかつての爆裂火口の跡に温泉が噴出している「地獄沼」がある。
メロス来て 太宰治の 心を伝う
青森生まれの文豪太宰治の有名な短編小説「走れメロス」は、昭和十五年に雑誌「新潮」に発表されたもの。
みなで引く 弘前ねぶたは ヤーヤドォー
8月1日から6日まで弘前市で開催される。青森ねぶたが「動」なら、弘前ねぶたは「静」といわれる。「ヤーヤドォー」とは「さっさと進め」という意味。
地吹雪を ものともせずに ストーブ列車
五所川原から中里(中泊町)までを走る私鉄「津軽鉄道」。冬期間は暖房をだるまストーブにしているため「ストーブ列車」の異名をとる。この地域は「雪が横から降る」といわれる地吹雪で有名。秋には「鈴虫列車」も運行される。
遠路航 文化もたらす 北前船
江戸中期、上方と蝦夷地を結ぶ交易船の北前船(きたまえぶね)は、風待ちなどでこの青森にも立ち寄り、経済や文化に多くの影響を与えた。
火祭りの ねぶたは 掛け声 ラッセラー
8月2日から7日まで青森市で開催される青森ねぶた祭り。一説には「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声は「出せ、出せ(酒を出せ、ふるまえ)」という意味だといわれている。
潜り込む 砂地保護色 県魚のヒラメ
「ひだりヒラメに、みぎカレイ」。置いたときの目の位置で区別が容易に出来る。とても味の良い白身の魚。
世界遺産 ブナ原生は 白神山地
白神山地は青森県と秋田県にまたがり、そのブナ原生林は世界最大級。平成5年に屋久島(鹿児島県)とともに、日本初の世界遺産に登録された。
西瓜畑 海辺ひろびろ 屏風山
つがる市木造館岡地区。海辺の細長く小高い砂丘に延々と広がるスイカ畑。
エクストラ(番外編)
ふつふつと 銘酒を醸す 百石の蔵
青森県を代表する銘酒「桃川」は上北郡おいらせ町(旧百石町)の醸造元。
第4位 誇る食料 自給率
2002年現在、青森県の食料自給率は127%で全国第4位。ちなみに1位は北海道(179%)、2位秋田県、3位山形県、5位岩手県となっている。
泥川を 母子泳ぎて 澤田撮る
澤田教−は1936年青森市生まれの報道写真家。1965年9月、ベトナム戦争下に泥川を必死
で泳ぎ渡る母子を撮影した「安全への逃避」で、後にビューリッツア賞を受賞。
微笑湛う 淡谷の歌声 心に沁みる
「ブルースの女王」として有名な淡谷のり子は1907年に青森市に生まれた。その名の通り生涯に
25曲のブルースを世に送り出した。
八戸は イカの水揚げ 誇る市
八戸市の漁獲水揚高はトン数、金額とも全国上位であり、特にイカは長年にわたって水揚げ日本一を誇っている。


